run into ~

(人)に偶然出くわす run into a tree は、単語の意味から想像できるとおり、「走って(いる時に)木に衝突する、ぶつかる」と訳すことができます。では、run into somebody は、「走っていて誰かとぶつかる」でしょうか?あながち的外れとは言えません。ですが into のあとに「物」ではなく「人」がくると句動詞表現となり、run には「走る」や「衝突する」などの動作はなくなり、run into 人 で「偶然、(人)に出くわす」という意味になります。通常、「人」は知っている人である場合が一般的です。 以下の例文で具体的に見てみましょう。 I’m hoping to run into that cute girl in my building one of these …

run out of ~

~が(消耗して完全に)なくなる。 英語の会話や文章の中で、out of A(名詞)はよく使われますが、この表現(副詞句)には複数の異なる意味があります。今回はその中で、「A が残りゼロ、A がない」という意味を取り上げて、具体的な使い方を学んでいきたいと思います。 Can you get some paper from the supply room? The printer is out of paper. 備品室から紙を持ってきてくれるかい?プリンターの用紙がきれてるんだ。 上の例文では、out of の前に、状態を表すbe動詞が使われていますね。つまり、用紙がない状態を表しています。では、目の前でちょうど用紙がきれたのを確認した時には何と言うでしょうか?ここで登場するのが、run out of です。 I could …

work out

結果的に(物事・事態が)うまくいく 動詞の単語 work の意味は?と聞かれて、初めに頭に浮かぶのは「働く」ではないでしょうか。しかし、work には「働く」「仕事をする」の他に、「適切に機能する」という意味もあります。 This printer works. このプリンターはちゃんと動く。(プリンターは適切に機能している) 今回取り上げる work out は、この「適切に機能する」という意味の work から派生した表現です。しかし、work がプリンターのような物理的なモノを主語に取り、その機能状況を説明するのに対して、work out は状況や事態が主語となり、「結果、満足のいく方向に事が運ぶ」という意味になります。 以下の例文で、具体的な使い方を見ていきましょう。 She and I aren’t together anymore. Things just weren’t working out between us. 彼女とはもう別れた。いろいろとうまくいかなくてね。 Rob was …

turn out

(あることが)分かる。(~であると)判明する。 あなたが初めて挑戦するレシピがあるとします。あなたはレシピを何度もチェックし、レシピどおりの分量と手順で料理を進めていきながら、出来上がりの味や見た目がレシピどおりになるか不安と期待を抱いています。 I wonder how the dish will turn out. Will it turn out totally different from the way it’s described in the recipe book? 出来上がりはどうなるだろう。レシピ本とはまったく違うものができちゃうのかな。 turn out は物事の最終的な結果を表す時に使う表現で、end up と類似した意味合いを持っています。実際に上の例文においては、turn out を end up に置き換えることも可能です。 ですが、end up には結末に至るまでに時間(期間)を要したという含みがある一方、turn …

end up

ある期間・時間を経て、結果としてひとつの状況に陥ること。 end up は、当初予測していたことや望んでいたことと異なる状況に陥ったことを表す際にぴったりの表現です。 以下の例文を使って説明していきます。 We really liked the condo but in the end we didn’t buy it. 私たちは、そのコンドミニアムが大変気に入ったが、結局買わなかった。 上の例文のような、「結局(最終的に)~した・~になった」という文章を作る際に、in the end の使用を最初に思いつく人は多いでしょう。ですが、本来名詞であった google が、いつしか動詞として使われコンパクトな表現が出来上がったように(I searched his name in google → …

build up ~ / build ~ up

(~が)蓄積する。(~を)蓄積させる。 build は「建てる」という意味の動詞です。これが build up となると、何かを高く積み上げる、というイメージがわいてきませんか?時間の流れに比例して何かが増大したり蓄積されていくこと、これが build up を理解する上で大切なイメージです。以下の例文で確認していきましょう。 The problem with going on vacation is that work builds up while I’m gone and when I come back to work, …

get away with ~

罰則や面倒から免れる    どんなに立派な人であっても、面倒なことは避けて通りたいものです。そうした面倒を避ける・免れるという行為にぴったりな表現が get away with です。with のあとに、「バレたり罰されたりすることなく貫きたい行為」を(動)名詞の形で置くのが一般的です。 例文で具体的な使い方を見てみましょう。 It’s easy to get away with wearing the same thing more than once a week if you wear business clothes every day. 毎日ビジネススーツを着てると、同じものを週に何度も着まわしても大丈夫だ(バレない)。 …

go through ~

さがし物をする際に、様々な媒体(ドキュメントやデータファイルなど)や、収納のための空間(ポケット、引き出し、キャビネットの中など)を細かく調べること。 職場のデスクで、あなたの目の前に書類の山がいくつもあるとしましょう。あなたは上司から、この山積みになった書類のどこかにパソコンのシリアル番号が載っているから、書類をすべて確認して番号を見つけてほしいと頼まれました。 この状況を英語で言い表すと、以下のような文章になるかもしれません。 My boss has asked me to check each sheet in each stack to find the serial number of the computer. 上司は私に、パソコンのシリアル番号を見つけるために山積みの書類を1枚1枚チェックするよう頼んだ。 上の文章では大筋の状況は伝えられていますが、膨大な量の書類をすべて確認する作業の細かさや、退屈であれ面倒であれ、そうした作業によってのしかかる負担といった付随するニュアンスが表されていません。また、英文として冗長な印象もあります。 では、この状況をよりコンパクトに、そして的確に言い表すことのできる動詞表現はあるでしょうか?もちろん答えはイエスです。go through を使えば、check each sheet …

figure out ~ / figure ~ out

(~が)分かる。推測や試行錯誤の結果、物事の理解に至ること。 まず初めに例文から見ていきましょう。 The person didn’t leave his name with the receptionist, but I was able to figure out who it was from the message he had left. その人物は受付で名前を残さなかったが、私はその人物の残したメッセージの内容から誰なのか分かった。 上の例文の話者は、メッセージを残した人物が誰なのか初めは分かりませんでした。その人物は受付に名前を残さずに去ってしまったのです。ですが残されたメッセージの内容から、話者は思い当たる人物を推測し、そこから可能性のある人物を絞っていくなどして、その人物が誰なのかを突き止めることができました。 このように、思考や推測をめぐらせた結果、ある1つの答えにたどり着き、答えが「分かる」ことを …

hang out

特に何をするでもなく、くつろいだ時間を過ごす、ブラブラする、ダラダラすること。 この表現は、のんびりとくつろいだ時間を過ごす時に使われる表現です。もともと hang という単語には、物をだらりと垂らす、という意味がありますから、hang out もそのイメージで、人がだらりとした状態、つまりリラックスしている状態であることをイメージするといいでしょう。 具体的に例文で見ていきましょう。 I don’t have plans. I think I’m just going to hang out with my girlfriend at her place. Maybe watch a movie or …

stick to ~

(事前に決められた計画やルールに)従う。 stick a piece of paper to the wall を訳すと、「(のりやテープで)紙を壁に貼る」となります。stick A (名詞) to B (名詞) の形で「AをBに貼る」という意味なのです。 ところが、stick to A (名詞) の形になると、その意味はまったく異なります。この形をとる場合、stick to に続く A は、「事前に決められたスケジュール、やり方、ルール、手続き、指示、食事」など、幅広い意味での「計画」を指す名詞で、全体として「事前に立てた元々の計画に従う」という意味になります。 例文で具体的な使い方を見てみましょう。 It’s hard to say …

get rid of ~

(~を)処分する。 まず初めに、例文から見ていきましょう。 I have to get rid of a lot of stuff. The apartment I’m moving into is much smaller than the apartment I’m living in now. 物をたくさん処分しなきゃ。今度引っ越すアパートは、今の部屋よりもずっと小さいんだ。 上の例文を読んで、get rid …

take off ~ / take ~ off

(~を)脱ぐ、取る、はずす。 日本語では、身に着けている物を取る時の表現が沢山あります。「(シャツやズボン、靴を)脱ぐ」、「(帽子を)取る」、「(時計やネックレス、ピアスを)はずす」などです。 ですが、英語ではこれらすべての行為を take off で言い表すことができます。 例文で具体的な使い方を見てみましょう。 I think it’s common sense to take your glasses off before you take your sweater off. 普通、セーターを脱ぐ時はその前に眼鏡をはずす。 In almost every home in Japan, …

put on ~ / put ~ on

(~を)着る、履く、穿く、かぶる、着ける…など。 日本語では、何かを身に着ける際に使われる表現がたくさんあります。「(洋服を)着る」、「(靴を)履く」、「(ズボンを)穿く」、「(ネックレスや時計を)着ける」、「(帽子を)かぶる」、「(薬を)塗る」など、まだ他にもありそうですね。 ですが、英語ではこれらすべての行為を put on で言い表すことができます。 例文で具体的な使い方を見てみましょう。 Put a sweater on underneath that jacket. It’s colder than you think. ジャケットの下にセーターを着なさい。外は思ってるよりも寒いですよ。 I hate it when women put on make-up in the …

come up with ~

(アイデアや解決策を)思いつく、考え出す、作り出す。(アイデアなどが)浮かぶ。 come up with は、何かいいアイデアや解決策などを思いついた時に使う表現です。マジシャンのハットから突然ウサギやハトが現れるように、アイデアなどが頭の中でパッと思い浮かぶ、といった状況をイメージすると、この表現の特徴がよく理解できると思います。つまり、そうしたアイデアや解決策に至る経緯や手段などよりも、目の前に現れた答えやアイデアそのものにインパクトがあるのです。 以下の例文で具体的に見ていきましょう。 The parents came up with their child’s name by combining their first names together. その夫婦は、2人の名前を組み合わせて子供の名前を決めた。 I came up with the solution to the problem while I was …